#SDGs #海外ボランティア #国際協力NGO #新型コロナウィルス #緊急支援 #子どもの貧困
今日は、山岳スラムの、このあいだとはちょっと違う、隣の部落での炊き出しです。
隣といっても、峠をちょっと越えます。
NGOでは、週に1、2回、このような炊き出しを行っています。
(もしよろしければ、その様子を編集した動画をご覧下さい。)
ここフィリピンでは、ロックダウンにより外出制限がされ、仕事も失ったスラムの貧困層の人々は、深刻な飢えに苦しんでます。
気が付いてみたらもう三ヵ月になろうとしています。既にもう限界です。(※この日記は2020年6/6に書いたものです。現在の様子・支援について、クラウドファンディングを行っております。よろしくお願い致します。)
また、地域の封鎖と移動制限により、日本でいう県境どころか、何丁目という区画からも自由には出られません。
この炊き出しも許可を得て、現地のフロントライナーと協力して行っています。
このあいだ、この山岳スラムに住む高校生の女子が、facebookに、
「もう塩は飽きた!」
と笑えない冗談を投稿していました。
いえ、、本当は冗談ではないのですが、、、
自分がそれを見て、「大丈夫?」とメッセージを送ったら、
「大丈夫。ありがとう。冗談よ」と強がってくれた、というだけです。
配給されたお米を、うすいおかゆにして、味付けは少量の塩で、
それが毎日の、いつもの食事です。
そんな 思いやりと強さを持った彼女と出会ったのは、
自分が、この地域を支援し始めた頃でした。
彼女はまだ4歳でした。
そして、今ではもう高校生です。
自分らがこの山岳スラムを訪れて、支援活動をするといつも手伝ってくれます。
あの頃は、自分を見ると怖がって、いつも泣いてた子が、
今では、将来のことを、一緒に、語りあったりします。
彼女は言います。
「私も、周りの困った人たちを、助けられる人になりたい」
と。
今日は、そんな高校生のボランティアや、
そして、仲良しのおかまちゃんも一緒です。
活動を続けて行くうちに、
そんなふうに、
何人かの有志が、フロントライナーとして、炊き出しを手伝ってくれるようになりました。
ほんとにありがとう。
今日のメニューは、ご飯とチキンです。
だけ、です。
、、、
それだけ?と思いますか?
でも、これが、今、この子たちにとって、ものすごいご馳走なのです。
だって、、、
みんな嬉しそうでしょう?
甘いジュースもあります。
みんな、大喜びです。
久しぶりのちゃんとした食事に、興奮する子どもたちに、
とりあえずソーシャルディスタンスもやらせて、食事を配ります。
いつもはみんなほとんど裸なのに、
今日は、NGOの支援で配った服を、わざわざ着てきてくれています。
みんな、家からお皿を持って集まるのですが、
スプーンとかは持ってこないで、
子どもたちは、その辺に座って、普段通り、手掴みで食べています。
骨とかの食べ残しをもらおうと、犬が寄ってきます。
きっと犬にとっても、久しぶりのご馳走なのです。
外出禁止のなか、久しぶりにあった友だちと、話すことも忘れて、
子どもたちは、一心不乱に、ご飯を食べています。
本当は、毎日毎日、お腹いっぱいにさせてあげたいけど、
ごめんね、今はこれがせいいっぱいなんだよ。
ごめんね、、、
でも、楽しそうでしょ?
炊き出しをしてる方も、食べにくる子どもたちも、
なんか、笑顔です。
だから、
やっぱり、
よかったな
って思います。
こんな小さな力だけど、
こんなささやかな助けだけど、
でも、
今できるせいいっぱいの気持ちを届けられたらいいな、、
ずっと、
そばに寄り添って
その命を、
子どもたちの笑顔を
守りたい、、
そう、思います。
これからも、ずっと、、、
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