新年が開けてすぐ、NGOの子どもの施設(Day care center)の近くのスラム(Basak Pardo, Cebu city)で火災がありました。NGOの支援地域の中心であり、現地事務所や宿舎の近くなので、自分も現地に滞在中は毎日のように様子を見にフラフラしている場所です。もちろん友人も多く居り、昨夜から片っ端から安否確認をしているのですが、たかが自分の個人的な知り合いの中でさえ、何人もの人々が被災して、途方に暮れていました。
「避難所として公立の小学校の利用の準備をしてる」と学校の世先生から連絡ありましたが、被災地から少し遠いこともあり、ほとんどの人々は、燃え尽きた家の跡で、野宿をしています。焼け跡で何か使えない物がないかと探す人々。子どもたちが座り込んで焼けた土を掘っています。焼け残ったコインをひとつひとつ拾って、バケツに入れています。今となっては、とてもとても貴重なコインの小銭を、丁寧に大切に、、
災害に対して初期対応が大切なのは日本と同様で、とりあえず夜が明けた今日、NGOでストックしてある、皆さまから寄付して頂いた衣服の配給をしました。また、現地ボランティア(そのうちの何人かは自らも家が焼け、被災しています。)の協力のもと、スラムの子どもの施設(デイケアセンター)、また、被災地に設けられた仮設テントにて、支援物資の配布を行いました。
実は現在、NGOの活動としては能登半島地震への支援の準備(現地への災害ボランティアの派遣も含めて)に集中していたのですが、良きせぬ災害の発生により、大わらわな状態になっていますまた、金銭的にも余裕がなく、能登半島地震への義援金の準備により、今回の家事への支援がままなりませんもちろんできる限りのこと、被災地の様子を見ながら、その時々に必要な支援を行っていこうと思います。
現在のところ、死者の報告は入っていませんが、一日も早く被災者の人々に安心できる日々が戻ることを祈っています。(2024/1月記述)
NGOで行った災害初期対応として配布した衣服。火事ですべてが焼け、明日着る服もなく、火事や焼け跡での作業で汚れた服を着たままの被災者の方々は、とても喜び、大変辛い状況の中、束の間の笑顔が見られました。
そして、学校に避難している子どもたちを先生が、NGOの施設に連れてきてくれて、給食や文房具、衣服等を配りました。やはり不安気な表情がはがれない子どもたちも、スタッフのあたたかいもてなしと安心できる場所に、いつしかその表情も和らぎ、笑顔が見られるようになりました。
継続的で地道な支援、また、何よりも被災者の方々の負けない努力により、少しずつではありますが、またそこで暮らせる環境が築かれてきています。
しかし、復興にはまだ長い時間がかかります。多くの方は避難所の小学校で寝泊まりし、また、中には焼け残ったトタンや支援物資のブルーシートでむりやり小屋を建て、焼け跡で暮らす家族もいます。
迫ってくる火事の恐怖がフラッシュバックし、怯え、PTSDにより夜眠れずに、メールを送ってくる子どもも多くいます。
今後も長期間、厳しい生活が続きます。NGOでは、その苦しい日々の生活や、今後の復興への道のりを少しでも手助けできるよう、できる限りの支援活動を続けていきます。
被災地となったスラムに家族がまた安心して暮らせる日がくるよう、スラムの子どもたちに元通りの純真で明るい笑顔が戻るよう、、(2024/4月記述)
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