スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【できることなら、すべての命に、あたたかいクリスマスを】 ~フィリピン・セブ島のストリートチルドレンとホームレスへの支援物資の配給~ (#先進国と途上国の社会福祉制度 #新型コロナウィルスとホームレス #フィリピンのストリートチルドレンの実態 #国際協力NGO HOPEハロハロオアシス)

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クリスマスイブの朝。

NGOでは現地ボランティアと一緒に、フィリピン・セブ島の町なかの、ストリートチルドレンとホームレスの人たちに、食糧やお菓子等のクリスマスプレゼントを配りました。

セブシティでは、新型コロナウィルスによるロックダウンの規制がまだ厳しく、どこかに人を集めてのイベントは、いろいろと許可が必要で、今回の支援活動については、参加者(ストリートチルドレンやホームレス)への事前準備や連絡が困難なため、ボランティアスタッフが通りを歩きながら、支援物資を配るという形になりました。

炎天下の中、スタッフはたくさんの支援物資を抱えながら、ストリートチルドレンやホームレスが多くいる場所を、練り歩き、クリスマスプレゼントを配りました。

ひとりひとりに手渡しであたたかい気持ちのこもった贈り物をしました。


突然の訪問に、ホームレスの方々も驚き、それでも笑顔でプレゼントを受け取ってくれました。

日本と同じように、ホームレスとなるには、様々な理由があるのでしょう。

しかし、日本と違うところは、この国のホームレスに対しては、体系的に誰も救ってくれはしない、ということです。

福祉や社会保障、また生活保護といった、日本なら与えられる選択肢も、ここではありません。

それでも何とか生きていこうと、ゴミを拾い、残飯を食べながら、風雨にさらされ、この厳しい時代を生き抜いています。

コロナによる景気後退や社会不安のため、レストランの残飯は減り、人々の施しもなくなりました。そして、もちろん政府からの食糧の配給もありません。

社会の歪みは、やはり、このような最底辺の位置に、著しく影響を及ぼします。

また、ストリートチルドレンとよく言いますが、その多くはストリートファミリーです。

家族で路上で生活しています。

ストリートチルドレンには、本当のストリートチルドレンではなく、親に命令されて(もしくは自らのこずかい稼ぎ)とか、ギャングに囲われて、いわゆる「シノギ」として、ストリートチルドレンを装い、同情を誘って、お金をめぐんでもらおうとする子どももいます。その話はまたいずれ書きたいと思います。

今、コロナにより町の人通りは減ってはいますが、しかし、ホームレスの数は増えたような気がします。

仕事を失い、家賃も払えなくなり、路上生活者とならざるを得なかったのでしょう。

そして、もし彼らが、コロナや、また他の病気になっても、やはり誰も助けてくれません。

いや、もしそこに心優しい人がいたら、何かしらの形で救ってくれるかもしれませんが。

戸籍も住民票もない彼ら(といっても、家に住んでる貧困層でもそれが当り前だったりもしますが)は、もともと社会に存在していない者であり、また、もしコロナで亡くなったとしても、感染者にカウントされるのかどうかわかりません。

というか、死因も調べられることはないでしょう。

もしかしたら、神に見守られ、安らかに天に召されるかもしれません。

いえ、彼らのために、せめてそれを自分も祈りたいです。

毎日、多くのホームレスが生まれ、おそらくそれ以上の彼らが亡くなっていく。

たとえコロナ渦のパンデミックの中でも、きれいな家の中で、家族でそれなりに平和にやってる人々には、きっと他人事でしょうし、町で見かけることはあっても、おそらく普段は意識の外です。

目を背ける前に、目を向けようともしないでしょう。

それでも、

彼は生きています。

そこに、確実に存在しているのです。

みんな同じ、かけがえのない命です。

価値の違いなんかありません。

だから、

目を背けないで、こんな暗い現実にさえ、直視していかなければならないと思うのです。

もちろん、遠い遠い日本からも。

なんだかんだいって平和で幸せな国からも。

いや、遠くなくても、やはりその足元にある現実として。

。。。

クリスマスイブ。

ストリートチルドレンとホームレスの人々に支援物資を配りました。

ほんのささやかなクリスマスプレゼントですが、

みんな笑顔で喜んでくれました。

それは、ほんの数日の命のもとにしかならないかもしれません。

でも、きっと、その命を支える拠り所として、あたたかい気持ちは届いたと思います。

できれば、

困難の中にある、すべての命に、あたたかいクリスマスを。

We wish you a Merry Christmas and a Happy New Year...


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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。)
あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。
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