2020-06-12 「生きる力」とはこういうものだよね🙂 ~貧困に苦しむフィリピンのスラムでたくましく生きる人たち、、 フィリピンフード・フィリピン文化 今週のお題 国際協力NGO セブ フィリピン 国内外の社会問題 貧困・スラム 今週のお題「傘」 写真のこれは、「傘」だ😁どこが?いや、用途としては、あきらかに傘だ。何か問題でも?😳自分らがホームステイしている家に、いくつかの家族が遊びにやってきた。楽しく過ごし、だんだんと夜が更けていった。ここフィリピンでは、雨季にはスコールがよくある。熱帯雨林の特性だ。日本でいうゲリラ豪雨みたいのが、いきなりやってくる。というか、だいぶ昔からフィリピンへ行っている自分からすると、日本でもここ数年、スコールがあるようになった、という感じで、日本の気候が、熱帯に近付いていってるような気がする。夏の異常な暑さもそうだ。ただそのスコールの頻度はやはり熱帯雨林気候であるフィリピンの方が多いのだが。スコールがくると、スラムは一気に水没する。多くの家が、床上浸水になる。スラムの環境は悪く、ゴミやヘドロだらけなので、雨で水かさが増すと、その汚く臭い水が人々の家の中にやってくる。もちろん健康にもいいわけがない。また、それは、様々な感染症の温床にもなる。そういう環境なので、多くの家は、高床式の家を建てている。もしくは、一階は水没前提で、コンクリートを固めただけのままとか。そして、スコールが降ると、子どもたちや、上半身裸の男連中が外に出てくる。みんなで天然シャンプーだ。雨水で?と、思うかもしれないが、普段の生活水が井戸水なので、同じようなものだ。ちなみに、子どもらはまあ素っ裸だったりもするのだが、大人はさすがに違う😅普段、井戸水で、外で水浴びをしたりするのだが、男はパンツ履いてるし、女性は、おっきな布とかを巻いたまま器用に浴びる。水浴びは朝にする。けっこうこぎれいなお姉さんも、スラムでは外で水浴びシャワーだったりする。そしてそのまま髪を乾かさずに、学校や職場に向かう。ドライヤーは?そもそも持ってないし、電気代も高いし、、、でもってほっといても、日差しが強いからすぐ乾くし😁あとは、なんか、もともときれい好きな民族なので(スラムがゴミで悪環境になっているのとはまた違う感覚らしく、外からみたらボロボロでも、家の中とかはとてもきれいにしてる)、朝、ちゃんときれいにしてきたよ!っていうアピールもあるとかないとか。良い香りのするシャンプーがいろいろ売ってるので、朝、そういう女性たちが、濡れた髪のまま、いい香りをふりまいているのは、ある意味、素敵な環境作りだろう。ところで、思いっきり話を戻して、そんなこんなで、自分が泊まってた家に、いくつかの家族が遊びに来てて、さあ帰ろう、となった時に、いきなりスコールがきた。すぐにやむ時が多いので、しばらく待ってみたが、この日のやつは、なかなかやまない。「プラスチックバッグある?」日本で言うレジ袋だ。雨に濡れないように、カバンとか入れるのかな?と思ってひとつあげる。そしたら、「もっとない?」と。で、いくつか持ってきてあげる。お母さんも子どもたちも、なんだか慣れた手つきで、がさごそやってる。そして、コンビニ袋を、みんな被った。キョトンとして笑いをこらえるうちら日本人だったが、本人たちは大真面目で、むしろ、ヘラヘラしてるうちらにキョトンだ。そして豪雨の中、ビニール袋被った親子が帰っていく。そうだよ。ビニール傘だよ🙂本人たちも、周りも、すれ違う道行く人も、誰も変な顔なんかしない。いきなり雨が降ってきたらコンビニで傘買って、なんていう夢のような環境はここにない。というか、そんな意味不明のぜいたくなお金もない。そこにあるもので、工夫して、その場を乗り切る。そうやって生きてきた。そして、これからも、こんなふうに、強く生きてゆく。それはきっと、うちら日本人とかの先進国の人々が、便利さとぜいたくの中で失ってしまった、人としての本当の「生きる力」なのだろう。日本の教育現場でも、その目標として、よく「生きる力の育成」というものが掲げられる。しかし、その周りの環境は、現代に至る過剰な物質文明化は、生きる力を退化させるようなものだらけだ。便利になることはいいだろう。お金があることも、ものがたくさんあることも、決して悪いことじゃない。ただ、自分は、こんなスラムの人々の、目の前のものをなんとかギリギリのところで乗り越えていく、そんな強さがとても素敵だと思う。。 yumekake.hateblo.jp yumekake.hateblo.jp ** ** ** **JOHNです。よろしくお願いします。 海外のことや日本のこと、世界の現実、経済や政治、ポエムまで、いろいろ書いてます😅 もしよろしかったら、読者登録、スター、 シェアお願いします🙂 自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクからお願いします。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。 このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。 今後ともよろしくお願い致します。 ※NGOの活動にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。 【 国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」】 ” ただ与えるのではなく、共にわかちあう支援を ” hopehalohalooasis.wixsite.com yumekake.hateblo.jp