スラムの片隅から世界を、、【YUMEKAKE/JOHN's diary】

国際協力活動のなかでのマジメな話からゆる~い話まで/海外から日本から

【こんな時代なのでデリバリーが流行る。そして事件は起きる】 ~「フィリピン・フードパンダ大集結事件」「中国・配達員が台所で調理する事件」その他、、   (#置き配の誤配は致命的 #デリバリーの食事を配達員がエレベーターで食べちゃう #配達遅延で傷害事件 #フィリピンのネットスピードが遅すぎる #エラーと待ちがえて注文ボタンを連打 #日本人の常識では当てはまらないこと #フィリピンセブ島でのフィリピンらしい事件)


こないだ、こんなことがあった。
家の呼び鈴がなったので出てみたら、とあるフードデリバリーが来てた。
近くのファミレスで、母親がたまに頼んでいるので、またそれだろう、と思って応対した。
受け取ろうとすると、配達員が、「置き配希望となってますが大丈夫ですか?」と言う。
ん?なんで?と思いながら、大丈夫です、と受け取る。
で、お金を払おうとすると、「支払いは済んでます」と。
ネットとかでクレジットカード決済とかってことなのだろう。

が、、、

うちの親は、スマホもパソコンも持ってないし、インターネットも使えない(いつも電話で注文)。クレジットカードも持ってない。でもって今まで「置き配」なんてしたことがない。

ふむ、、、と不思議に思い、伝票を確認すると、、、

あ。注文者が違う(-_-;)

「あの~、間違いだと思うんですけど、、」

と、言うと、配達員も確認して、謝って持って帰って(本当のデリバリー先へ配達へ)いった。

まあ、今回はそれだけの話だが、これ、もしもうちが留守だったら、そのまま置き配してったわけじゃん。そしたら、ほんとの注文主からクレーム入るよねえ。てゆーか、自分がそのまま受け取っちゃったとしても、母親に確認して間違いだとわかって、お店に連絡するじゃん?そしたらやっぱ何らかのペナルティもあるだろうし、、、大ごとになる前に気付いてよかったね(?)配達員さん(;・∀・)

デリバリーといえば、こんなニュースを聞いた。

中国でのこと。

日本でもそうだと思うけど、配達員の給料は、どれだけ多く配達したかで決まるし、客からのアプリ評価も給料査定を左右するし、遅れると罰金だし、中国人はせっかち(あ。イメージ(^^;)ごめんなさい。)だし(配達が遅くて客が切れて傷害事件とかも起きてる)、、、とにかく配達員は急いでいる。

最近こんなことがあった。

デリバリーを持ってきた配達員が、そのまま客の家の台所で調理を始めたというのだ。

この配達員は、客先へ速く運びたいのと、アプリでの評価に頭がいっぱいで、「厨房での調理の時間がじれったくて、待っていられなかった」と後に語った。そして、彼は、材料だけ鷲掴みにし客の家に向かい、台所で自ら調理を始めたのだ。

さすがに客も「は?」と思い、クレーム(?)をし、それはニュースになった。

そうそう、これはマナーというか常識の問題(?)だけど、これもやっぱ中国のニュースで、配達途中のエレベーターの中で、デリバリーの食事を配達員がちょいつまんで食べちゃってる映像が、エレベーターの防犯カメラに写ってた、なんていうのもあった。


よほどお腹がすいてたのか、で、食事をする時間も惜しいのか、それともそもそもお金がなかったのか、、、(;・∀・)

さて。デリバリーの話でもうひとつ。

自分らのNGOの現地事務所があるフィリピン・セブでの話。

ひとりで留守番してた7歳の少女がお昼ご飯を食べようと思い、いつものように宅配(フードパンダ)でマクドナルドを注文した。

そして、事件は起きた。

数分後、家の前には42台もの宅配が集結しとんでもない騒動となった。

少女が頼んだのは1人前189ペソ(約490円)だったが、実際に届いたのは42人分で、、7938ペソ(約2万500円)を支払わなければならなかった。しかしこの2万円オーバーという額は現地の庶民の月給くらいだったりする。

1人前を注文しただけなのに突如42人前が届いた少女は大泣きしてしまい、しかも親は仕事に出ており、お金も持ち合わせがなくどうしようもなかった。

騒動を聞いた隣の男性が「何が起きたのか理解出来なかったが少女の泣き声を聞いた」と、機転をきかせ42人分の食事をとりあえず購入し、また、それを近隣住民も協力して買い取った。宅配業者もいくつか回収(自腹?)した。

親が仕事で出かけているため、少女はよく1人でご飯を注文していた。しかし何故、今回このような42人分の食事が届いたのか。それは業者のシステムエラーとかでもなければ、誰かのいたずらでもない。理由はインターネット接続の遅延だった。配達アプリが注文完了にならず、少女は注文完了まで何回も接続を試みた。

そう、アプリのエラーだと思って何回もリトライをしていた際に、実は同じ商品を注文してしまっていたのだ。結果42回、少女は注文ボタンを連打し、実際に少女の元に42人分が届いたということだ。

注文先のマクドナルドも、同じ家から数回にわたって42人前が注文されたことを一度は不思議に思ったそうだが、「ま、いっか」と(?)、それ以上の確認はせずに配達員に食べ物を渡した。

バランガイ(町村)の狭い路地に、フードパンダのピンクの服を着たライダーが大集結。7歳の少女の親は共働きで、普段お婆さんと一緒に家で留守番している彼女はフードパンダの常連だったらしい。そして、ネット環境が極めて悪いフィリピンでは、実は誰にでも起きるトラブルだったりする。

確かに日本でもよくある。ネットで注文手続きとかして「あれ?ほんとに注文できたの?」って不安になったり。サイト画面に「2回押さないように」って注意書きがある場合とかもあるよね。

うん、気を付けなきゃね(;・∀・)

ただ、さすがにこれは注文受けた側も確認してもいーだろ、って思うけど(;'∀')

確かに、同じ食事を大量に注文するのはあり得るんだけど、、パーティーとか。でも、ひとつひとつ別に同じ注文がいっぱいあったら、「なんじゃこりゃ?」って思うっしょ(;・∀・)、って、単純に思ったのは、自分が日本人だから?(^^;)

なんというか、ネット環境が破滅的に悪いとこも、お店のゆるい対応も、何かあるとみんな集まって大騒ぎになっちゃうとこも、なんだかんだと近所で助け合うとこも、フィリピンらしいなーって思ったのであった(#^^#)


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自分は、国際協力NGO「HOPE~ハロハロオアシス」の代表を務めています。(詳しくは下記「自己紹介・NGO連絡先」リンクをご参照お願い致します。) あ。「YUMEKAKE」というのは、NGOの活動のプロジェクト名(YUMEKAKE PROJECT)です。世界の子どもたちの、笑顔と希望と夢の架け橋になりたい、という意味です。

このブログでは、国際協力活動を通しての視点で、海外また国内の、様々な問題や出来事、スラムや難民キャンプの人々の生活、NGOの活動の様子等を、時に真面目に、深く、時にゆるく、書いていきたいと思います。 そして少しでも、皆さまに、世界の様々な現実を知ってもらえるきっかけを届けたいと思っています。

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